OPEC+は従来通りの方針(2021/11/6)

現在純資産額9200万円。ナスダックやダウなどの株価指数が大きく伸びましたが、原油が落っこちたために資産としては伸び悩みました。

そして原油に関しては、OPEC+の会合では12月も従来通りの40万バレルの減産縮小(増産)を維持することになったようです。アメリカや日本等の増産要請に対しては答えなかった形となります。色々な思惑の結果でしょうが、米国が世界経済の回復加速支援を望むなら米国自身に増産する能力が十分あると述べたという指摘もあり、アメリカはOPECに増産要請する前に自国内で原油増産しろよというツッコミですね。私が予想するに、アメリカが増産したらOPECも嫌がらせ増産しそうですが。現状ではアメリカの増産速度は緩やかな雰囲気を感じています。

[ロンドン/ワシントン 4日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4日に開いた閣僚級会合で、協調減産幅を毎月日量40万バレルずつ縮小する現行の計画を12月も維持することで合意した。OPECプラスの関係者は、米国が世界経済の回復加速支援を望むなら米国自身に増産する能力が十分あると述べた。

OPECプラス、原油追加増産見送り 閣僚級会合

原油に関して興味深い資料を教えていただきましたので、抜粋しながらの考察。各、原油生産のプレイヤーの気持ちになりつつ考えていきたい。主なOPEC+の財政収支均衡原油価格ですが、私が把握していた数値より高くなっている感じがします。サウジアラビアで75ドルとか、今の原油価格80ドル近傍に対してはあまり余力がありません。お金があればあるだけ使ってしまう体質のようにも感じられますね。

そして次にシェールの新規開発のコストです。現在のシェールオイルはだいたいパーミアンで開発されています。平均は46ドル~49ドル。安ければ25ドル程度で採算がとれるところから、コスト高のところでも78ドル程度で開発ができそうです。現在の油価であれば、ちょいコストがかかりそうな場所での新規開発もできそう。それ以外の場所はなかなか酷いですね。平均は53ドル~58ドルとありますが、最大コストが1バレル100ドルの場所もあるようです。このような場所は現在の市況環境でも新規開発は苦しそうです。

これら現況を見ると、私の考察としては当面の下値は70ドル程度かなという印象で考えております。これを下回ると各プレイヤーが不快感を感じてくる領域になるのと、コスト都合から場所の制限が入って開発が鈍化しそう。

尚、未来的な油価の予想としては、日本総合研究所のレポートでは70ドル~90ドル予想。 みずほ銀行 短中期原油価格見通し では、2026 年平均 WTI 価格は$65/bbl 近傍になると予測するとあります。結構控えめですね。未来的に65ドルとあるならば、長期的視野に立った中で65ドル以上コストのかかる新規油田開発は苦しそう。となると、今後もコストの安いパーミアンに偏ってくるのかな。

とりあえずは現況を見届けていきたい。尚、私の考察はあくまで私の考察ですので、私の考察を元に投資しての責任に関しては負うことが出来ない旨を承知願いたい。

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